カキの渡来と加工方法

カキは、日本には大陸から奈良時代~平安時代に伝わったとされます。それ以来驚くほど品種分化が進み、多数の地方在来種が誕生するとともに、鎌倉時代には樹上で自然に渋味が消失するタイプ(完全ガキ)が出現したものと考えられます。
日本で行われてきたカキの伝統的な加工利用法は、なんといっても干し柿と柿渋の製造です。干し柿づくりの歴史は古く、平安時代にさかのぼります。干し柿は長い冬の間の糖分補給源として欠くことのできないものでした。
カキの加工利用を考える際の最も重要と思われる着眼点は、まずその地方ごとに独自の在来品種が多数存在するというところです。
カキは果実のみならずそのほかの部位まで利用可能な典型的な多面利用植物なのです。

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